2020年11月18日

鍛接(沸かしつけ)

我がコークス炉が
鍛接に必要な1000℃という炎に
なんとか到達してくれた。
おかげで、無事
地金(ヂガネ)に鋼(ハガネ)を貼り付ける
鍛接(沸かしつけ)の作業を
完了することができた。
201118-1.jpeg
難しさは、何といっても
鉄の色だけを見ての温度の見極めだ。
一瞬でも見逃すと
たちまち鋼が火の粉を吹いて解け出し
鈍刀(なまくら)と呼ばれる
使い物にならないものになってしまうのだ。
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ここをクリアできたということは
とても大きな一歩であり
自分への自信も少しは持つことができた。
201118-3.jpeg
さて、次は研ぎの作業に入ることになる
実は鋏造りにおいては
研ぎの作業の方が大変とされているのだ…。
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posted by アサケン at 15:43| Comment(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月16日

鋼(ハガネ)を切り出す。
難しかったのは鋼にツメを形成する部分。
ズレないようにして鍛接ために
このツメを地金に食い込ませるのだ。
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博多鋏が日本刀と同じ構造だと
言われる所以がこの鍛接。
軟鉄の地金に、鋼鉄の鋼を貼り付けることで、
鋭さと粘り強さを合わせ持つ
刃物となるのだ。
201002-2.jpeg
次回はいよいよ鍛接(沸かしつけ)に挑む。
火造りにおいて最も難しいとされる
前半戦の大きな山場だ。

我がコークス炉よ
鍛接に必要な1000℃という炎に
どうか到達しておくれ。

最近、レンタル工房の近所住民に
ブロアーの音がうるさいとの
苦情を言われてしまった。
そこでレンタル工房の管理人と話し合い
ブロアーを室内において消音をはかり
ホースでガレージのコークス炉まで風を送る
新システムへと改造した。
今のところ苦情はもう出ていない。


posted by アサケン at 14:19| Comment(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月10日

地ぎり

まずは鋏造りにおける第一段階
“地ぎり”の工程を終えることができた。
本来であればこの工程は
鍛造機を用いて行うのだが。
今はそんなものを持ち合わせてない
しがない駆け出し妄想鍛冶職人の身。
全て手打ちにて完了する。
200822-1.jpeg
しかし、これが正真正銘の
“手打ち”と言えるものであろうと
マイナスをプラスに考えている。
伝統工芸の世界では
出来る限り近代的機械を遠ざけることが
善であると思っている。
それにどんな意味があるのか…
師匠は…
「きりがなくなるんよ、どっかで止めんと」
と言っていた。

僕が今思うのは
機械は同じものを早く楽に作るためにあり
そういう機械で作られたものに
人は愛着や感動を感じないのではないか
ということ…。
まだまだ考察の途中で、説得力のない
答えにしかなってないだろう。
これから考え続けていきたい
テーマの一つである。
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posted by アサケン at 13:12| Comment(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月13日

曲げ金

ここでも何度も申しておりましたが、
鍛冶屋は自分の道具は自分で作るのが基本。
“俺の火”にてまず作ったのは道具です。
アシ(持ち手の部分)を曲げるために使う
“曲げ金”という型のようなもの。
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ヤットコで端と端とを固定し
冷えた状態の固い鉄棒を
一挙にグルリと曲げていきます。
前回紹介した設計図と見比べてみても
大きさ形といい
うまくできたのではないかと
自負しております。
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試しに針金を曲げてみたのですが
これまたいい感じです。
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これがうまくできたということは
これからこの曲げ金で作る全てのアシ曲げも
うまくいくということに繋がります。
大変重要な課題をクリアでき感無量です。
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さて、この曲げ金を使う
本体の鋏を作るとするか。
posted by アサケン at 15:58| Comment(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月12日

設計図

師匠に門外不出の設計図を
持ち出すことを許していただく。
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これは師匠のお爺様が製作したという
45枚に及ぶ手書きの実寸設計図である。
さっそくカラーコピー1部とモノクロコピー2部
をとらせていただいた。

当然、超貴重なものであるため中一日で
すぐに返却させていただいた。

が、その前に
最後、原本と我が作品たちを並べて
記念撮影させていただいた。
200712-2.jpeg 200712-3.jpeg
このように実寸の設計図であるため
並べてその大きさや形を
確認することができるのだ。

師匠のお爺様の
「ぜんぜんダメ!」って言葉が
聞こえてきそうだ(^^;
posted by アサケン at 14:16| Comment(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする