2012年03月21日

博多鋏('12年3月・5寸・2日目)

さて、現在製作中の博多鋏。
前回の様子はコチラ↓をご覧ください
http://uinversal.seesaa.net/article/256987205.html

いや〜今回、ちょっと手間取ってます
普通2日目を終えたこの段階では
焼き入れまでを終了しているのですが
今回、生研ぎ、そして
目釘穴あけ・菱打ち、までを
ようやく終了した段階で時間切れ。
ちなみに鋏の製作工程は
以前に紹介したコチラ↓
http://uinversal.seesaa.net/article/189391765.html
の記事などをご参照ください。
20320-1.jpg 20320-2.jpg
それが、ちょっと鍛接を失敗しまして
地金の思ったより先の方に
鋼を付けてしまったんですね。
そうすると左右の刃の鋼の位置が
違っているということになり。
そうすると、一方の固い部分が
もう一方の柔らかい部分に
食い込んでくるようになるんですね。
これを鋏鍛冶職人用語で
“カニ喰い”状態っていうんですけど
こうなるともうその鋏は
すぐに使えなくなっちゃうんですよね
20320-3.jpg 20320-4.jpg
ということで、目釘の位置を
変えることで、その擦り合わせを
調節しようとしたこところ
なかなか、適切な場所に
穴を開けることができなくて
何度も失敗しているうちに
穴が大きく、歪な形になってしまった
という訳です。
20320-5.jpg
というのも、今回、鍛接を失敗したのが
そもそもの原因で、これが
大きく響いている訳ですが。
これが、なぜ起こったのかと申しますと
火床(ホド)の調子が悪くって
火が素材(鉄)に均等に
まわらなかったんですよねえ。

何年かに一度、火床は分解して
メンテナンスを施すのですが。
それを師匠が何週間か前に行って
送風口の位置がほんの少し上向き
加減になっちゃったみたいでして。
20320-6.jpg 20320-7.jpg
あと耐火レンガの間を埋める
耐火土もなくなったとかで
微調節も思うように進まず……
もうね、鍛造や研ぎだけが
鍛冶屋の仕事じゃないんですよねえ。
道具や設備の調整もできんと
満足な品は出来上がんない
のですよ。はあ〜。


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posted by アサケン at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする