2012年05月01日

金敷

これ、師匠んちの金敷なんですけど
20501-1.jpg
金敷(カナシキ)とは以前コチラ↓で
http://uinversal.seesaa.net/article/215103789.html
紹介したことがありますので
よろしければ、そのときの記事を
ご参照ください。
まあ簡単にいうと
料理でいうまな板のようなもん、
鉄の形成台ですな。

で、これがもう最後に焼入れをして
約20年ほどたっているらしいのですが
するってえと作業面の焼きが戻って
柔らかくなってしまっているとのこと。
それで、作業面の中央部分が
少々凹みぎみになっていたんですよね

ほんでもって、いよいよ鍛接が
しにくくなってきたということで、
昔使っていたという別の金敷を
師匠が工房奥からひっぱり出してきて
「こいつと交換しよう」と言い出しまして
その作業を手伝うことに。
20501-2.jpg 20501-3.jpg
まずは、こいつもまた、作業面の
中央部分が凹んでおったので
まずは頭部分を赤らめて、
作業面の両端を大槌で打ち
きれいな湾曲をつけなおしまして
3人がかりで焼きを入れなおし
交換し、しばらく使っていたのですが…
20501-4.jpg 20501-5.jpg
どうも、これが、「しっくりこない」と
また師匠が言い出しまして
結局、元使っていた
金敷と入れ替えることに。

ということで先の画像にあるように
こっちもまた頭をキレイな湾曲に
形成しなおし、焼入れをするのですが
この焼入れが大変な作業なんですよ。
これほどの大きさの鉄の焼入れとなると
昔は川原でやっていたというほど
大量の水が必要なんですね。それを
この狭い工房内でやるんですから。
20501-6.jpg 20501-7.jpg
まずはホースの水を出しっぱなしにして
水を入れた盥を何個も準備して、
水桶に金敷を投げ込んだと同時に
3人で一挙に盥の水をぶっける
といった具合で遂行します。
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ほんでもって画像を見てもらえれば
分かると思うのですが、
金敷は全部鉄で出来ているのですが
地中に埋まっている部分がかなりあり
その総重量は相当なものなんです。
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針金で吊るして、棒で肩にかつぎ
なんとか移動させ、無事、
焼入れを終了することができました。
20501-12.jpg
あとは本体を地中深く埋め込んで
「はあ、これであと20年は大丈夫や
しかし、あいたた」
と腰を押さえる師匠。
「し、師匠―!」
どうやら腰をやっちまったみたいです。
「金敷は20年大丈夫でも
師匠が大丈夫じゃないやない」
と、とりあえずは笑い事で済ませる
レベルではありましたが。
ところで、約20年に1度の
この作業を見れたのは貴重でした。
ひとつひとつ、
見せてくれているんでしょうか…
ありがとうございました。


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posted by アサケン at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする