さて、前回の続きです。
2週に1度の
僕の週末鍛冶修業の日。
「師匠、モルタル見ました?
これで大丈夫ですよね?」と僕。
「おお、ありがとな。
たぶん大丈夫やろ。
それじゃあ、火床をかためるか」と師匠
まずは、火床からコークスを
全部取り除きます。
すると羽口がその全容を現しました。
へ〜、こうなってるんだ。
初めて見たなあ。
ところで、羽口とは↓
http://www.weblio.jp/content/%E7%BE%BD%E5%8F%A3
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kumakoh/kajisagyokiroku081.html
http://www.hongwanji.or.jp/goeidou/gos_dayori/dayori90.htm
火床ではコークスに風を当て
温度を上げていく訳ですが、
その送風口のある、いわば
送風管のようなものですな。
しかし、師匠のものは
師匠の親父さんの時代から
使っているものらしく。
管というより、大きな鉄の塊に
穴が開いているもの、
という表現のほうがいいようなもの。
その昔、江戸時代あたりでは
この羽口、素焼きの粘土製
だったらしいですな。
そして、もちろんその頃は
耐火レンガとか耐火モルタル
とかもなく、火床全体も粘土で
固めて作っていたみたいなのですが、
その粘土がどうやら
いわゆる陶器等で使われる
粘土ではダメみたいなんですよねえ。
なんでも、鍛冶屋のみが知る山中で
とってきてたみたいなんですけど
今やそれがどこの山で、
どんな土なのか、うちの師匠も
大庭さんも↓、もう
http://uinversal.seesaa.net/article/215419495.html
知る人が、誰もいないんですよねえ。
で、こういうこと。こういうことが、
僕はもったいなく感じるんですよ。
何百年とかけて知りえた知識が
今、伝統工芸の世界では
どんどん“0”になっているんですよ。
それを少しでも食い止めようと
僕は頑張っている訳です!
と、そんなことはいいとして。
師匠が火床を分解している間、
僕はモルタルに水を入れて準備を。
すると、多少色が、グレーっぽく
なっちゃいましたが、まっいいか。
チッチャイことは気にするな
それ、ワカチコ、ワカチコ。
(ゆってぃ、元気かなあ)
あと、火床の分解ついでに
どうやって送風口からの風量を
調節しているのかと、
いうところをお見せしましょう。
なんのことはない作りでして
羽口の手前に写真のような
穴の開いた板を置いておりまして
これをスライドさせることで
風量を調節する訳ですな。
手前に引けば風量が多量に
奥に押せば風量が少量に
なることになります。
分かるかなあ、分かんねえだろうなあ
さて、最後は掃除機で
きれいに灰もとりのぞき
耐火レンガとレンガの間に
耐火モルタルを塗り、重ねていきます
完成後、コークスを戻し、火入れをし、
その火の広がり具合を確認し
「おお、なかなか、いいっちゃないや」
とご満悦な師匠。
しかし、今回。
火床作りの重要ポイントは
羽口の角度だってことを知りました。
これが上過ぎても下過ぎても
ぜんぜん、火の広がり方が
違うんですよねえ。
火床と平行でもなく、それは
ほんのちょっと上向き加減なとこ
なんですけど……
この情報、誰か参考にしてくれる人
いれば嬉しいのですが……。
クリックしていただけると励みになります。さて何位かな〜。
↓↓↓
2週に1度の
僕の週末鍛冶修業の日。
「師匠、モルタル見ました?
これで大丈夫ですよね?」と僕。
「おお、ありがとな。
たぶん大丈夫やろ。
それじゃあ、火床をかためるか」と師匠
まずは、火床からコークスを
全部取り除きます。
すると羽口がその全容を現しました。
へ〜、こうなってるんだ。
初めて見たなあ。
ところで、羽口とは↓
http://www.weblio.jp/content/%E7%BE%BD%E5%8F%A3
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kumakoh/kajisagyokiroku081.html
http://www.hongwanji.or.jp/goeidou/gos_dayori/dayori90.htm
火床ではコークスに風を当て
温度を上げていく訳ですが、
その送風口のある、いわば
送風管のようなものですな。
しかし、師匠のものは
師匠の親父さんの時代から
使っているものらしく。
管というより、大きな鉄の塊に
穴が開いているもの、
という表現のほうがいいようなもの。
その昔、江戸時代あたりでは
この羽口、素焼きの粘土製
だったらしいですな。
そして、もちろんその頃は
耐火レンガとか耐火モルタル
とかもなく、火床全体も粘土で
固めて作っていたみたいなのですが、
その粘土がどうやら
いわゆる陶器等で使われる
粘土ではダメみたいなんですよねえ。
なんでも、鍛冶屋のみが知る山中で
とってきてたみたいなんですけど
今やそれがどこの山で、
どんな土なのか、うちの師匠も
大庭さんも↓、もう
http://uinversal.seesaa.net/article/215419495.html
知る人が、誰もいないんですよねえ。
で、こういうこと。こういうことが、
僕はもったいなく感じるんですよ。
何百年とかけて知りえた知識が
今、伝統工芸の世界では
どんどん“0”になっているんですよ。
それを少しでも食い止めようと
僕は頑張っている訳です!
と、そんなことはいいとして。
師匠が火床を分解している間、
僕はモルタルに水を入れて準備を。
すると、多少色が、グレーっぽく
なっちゃいましたが、まっいいか。
チッチャイことは気にするな
それ、ワカチコ、ワカチコ。
(ゆってぃ、元気かなあ)
あと、火床の分解ついでに
どうやって送風口からの風量を
調節しているのかと、
いうところをお見せしましょう。
なんのことはない作りでして
羽口の手前に写真のような
穴の開いた板を置いておりまして
これをスライドさせることで
風量を調節する訳ですな。
手前に引けば風量が多量に
奥に押せば風量が少量に
なることになります。
分かるかなあ、分かんねえだろうなあ
さて、最後は掃除機で
きれいに灰もとりのぞき
耐火レンガとレンガの間に
耐火モルタルを塗り、重ねていきます
完成後、コークスを戻し、火入れをし、
その火の広がり具合を確認し
「おお、なかなか、いいっちゃないや」
とご満悦な師匠。
しかし、今回。
火床作りの重要ポイントは
羽口の角度だってことを知りました。
これが上過ぎても下過ぎても
ぜんぜん、火の広がり方が
違うんですよねえ。
火床と平行でもなく、それは
ほんのちょっと上向き加減なとこ
なんですけど……
この情報、誰か参考にしてくれる人
いれば嬉しいのですが……。
クリックしていただけると励みになります。さて何位かな〜。
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