2012年12月28日

赤錆博多鋏

前回、コチラ↓の記事で紹介してた
http://uinversal.seesaa.net/article/301645191.html
アンティーク調博多鋏製作。
あれから約1ヶ月半を過ぎ
こんな感じになりました。
21223-1.jpg 21223-2.jpg
ネットで調べたところ
雑貨の世界とかでは
わざと金属モノを錆させる方法、
いろいろあるみたいですなあ↓。
http://ameblo.jp/otunnpa/entry-10845500654.html
http://yaplog.jp/petit_choco/archive/119
http://yaplog.jp/petit_choco/archive/283

まあ、そんな中から
今回は、最も簡単な
食塩水ふりかけ作戦を
行ってみたのですが
結構錆びさせることができました。

で、これを師匠のところに持っていって

「師匠、わざと博多鋏を
錆びさせてみたのですが
いかがでしょう」
と見せると。

「こりゃあ、お前さん、適当に
錆びさせすぎやろう」
とのこと。

なんでも、急激にわざと入れた錆と
何十年もかけて自然に入った錆とは
違うらしい。

「ちょうど、研ぎなおしの依頼がきた
40年ものの博多鋏があったなあ」
と家の奥から引っ張り出してきて
見せてくれたのが下の鋏。
21223-7.jpg 21223-8.jpg
「か、かっちょええ」

黒光りしたマット系ボディに
刃の部分だけが研ぎなおされ
コート系の銀色に輝く様子は
まさに錆を生かした仕上がり
と言えるもの。
21223-9.jpg 21223-10.jpg
ほほー、これが錆を育てる
というメンテナンスですか。

「ちなみに、こんなに錆びた
僕の鋏のような研ぎなおしの
依頼がきたとするなら
まず、どんな処理を施すのですか」
と聞くと
「まずは、鋏の軟鉄のボディを
傷つけないような、同じ軟鉄の素材で
凸っと盛り上がった錆を削りとるんよ。
そして、更に柔らかい真鍮のブラシで
磨き上げ、椿油をすり込み仕上げる」
という処理を施すと
21223-3.jpg 21223-4.jpg
なるほど、さっきより
使い込まれた鋏のような
雰囲気をかもし出しはじめました。
21223-5.jpg 21223-6.jpg
「まあ、邪道な方法だけど
これを何度か繰り返せば
さっきのような40年ものの鋏に
見た目は近づくかもね」
とのこと。

しかし、侘び錆をよしとする
日本文化のなんと素晴らしいことか
先人たちの美意識には
感服いたします。
またひとつ、博多鋏の楽しみ方を
発見させていただきました。
posted by アサケン at 00:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする