さ〜て、ご無沙汰しておりました。
鍛冶修業日記。
しぶとく、続けておりまっせ〜。
前回、コチラ↓で紹介していた
http://uinversal.seesaa.net/article/343110431.html
作りかけの鋏の続報です。
「地切り」し「鍛接」までを終えた前回
それから「鍛造」「生研ぎ」までを
終えたのが下の写真のもの。
さらに「目釘穴あけ&菱打ち」
「焼入れ」「本研ぎ」とまで
進んだのが下の写真。
工程の話は以前コチラ↓
http://uinversal.seesaa.net/article/189391765.html
で紹介したものをご確認ください。
と、ここで重大な問題が発生!
なんと、削り進めているうちに
中のほうから、鍛接失敗部分が
現れはじめたのでした。
鋼と地金がうまく接合しておらず。
亀裂となって出てきてしまいました。
こうなると、はい、終了〜。
もう、いかなる修復もききません。
これまでの作業はみんなパ〜。
最初から作り直しです(涙)。
ここんとこ、ずっと
失敗作が続いているうえ
この最終段階で、
失敗が発覚したことで
相当ヘコんだ次第。
ということで、最近、鍛冶日記が
更新されていなかった訳ですな。
はははは↴。
さて、そんなスランプ状態を脱すべく
ちょいと気分転換なお話をば
させていただきます。
師匠の細工場には
2台の両頭グラインダーが
置いておりまして、ということは合計で
4種のグラインダー盤があるのですが、
1種は、特別な場合で使うのみで
ほぼ3種で全ての削りと研磨を
まかなっております。
グラインダーの話は以前コチラ↓
http://uinversal.seesaa.net/article/202480662.html
で紹介したものもご参照ください。
下の写真は1機目のグラインダーで
上奥に見えるのが「水研ぎ」用のもの
下手前が特別時用のもので
これが、ほぼ使っておりません。
この1機目のグラインダーは
モーターにシャフト、グラインダー盤を
別々に買ってきてベルトで繋げた
師匠オリジナルのものになります。
師匠曰く
「こういうシンプルな作りの方が
頑丈やし、回転数なども
自由に変えれて便利なんよねえ」
とのこと。
一方、もう1機が下の写真のもの
上奥が最終研磨に使う
バフといわれるもので
バフにつきましては
以前に紹介したコチラ↓
http://uinversal.seesaa.net/article/270653237.html
http://uinversal.seesaa.net/article/270653237.html
http://uinversal.seesaa.net/article/271051002.html
で紹介したものをご確認ください。
で、下手前がアシ部分などを削る
グラインダー盤でございます。
この2機目のグラインダーは
市販されていた両頭グラインダーで
回転数が決まっておるそう。
標準で1800min-1(回転/分)
あるそうなんですが、
これをとある禁じ手により
1500min-1に押さえているとのこと。
その方法というのが
インバーター(周波数変換機)を使って
西日本で60Hz(ヘルツ)ある周波数を
だいたい45Hzぐらいに落として
これによって回転数を下げて
いるらしいんですねえ。
知っている方も多々いらっしゃると
思いますが、日本には2種の
電力周波数がございます。
東日本で50Hz、西日本で60Hz。
例えば九州で買った扇風機を
東京で使うと回転数が落ちる
なんて話を聞いたことが
ありませんでしょうか?
あの理論を利用しているのですねえ
ちなみに日本の商用電源周波数
のお話はコチラなど
でご確認ください。
で、現在1500min-1ぐらいで
使っているらしいのですが
本当は1200〜1300 min-1ぐらいが
いいんじゃないかと、思ってて。
でも、これ以上合わない、周波数で
モーターを動かしていると
トランスが加熱して
発煙したりするらしいんですね。
へ〜、勉強になります。
じゃあ、これも1機目のグラインダー
のようにシンプルな作りのものにすれば
いいんじゃないかと思うのですが
それはそれ、やっぱり
素人のオリジナル・グラインダーでは
軸のズレなどがあり
最後の繊細な研磨には
向いていなかったのかなあ
なんて想像しています。
逆に、荒削りで、水を落としながら削る
なんてグラインダーには
市販されているものでは
すぐ壊れちゃうんじゃないかと。
グラインダーも人間と一緒ですな
適材適所、一長一短やなあ
というお話でした。
…みんな、ついてきてね。
鍛冶修業日記。
しぶとく、続けておりまっせ〜。
前回、コチラ↓で紹介していた
http://uinversal.seesaa.net/article/343110431.html
作りかけの鋏の続報です。
「地切り」し「鍛接」までを終えた前回
それから「鍛造」「生研ぎ」までを
終えたのが下の写真のもの。
さらに「目釘穴あけ&菱打ち」
「焼入れ」「本研ぎ」とまで
進んだのが下の写真。
工程の話は以前コチラ↓
http://uinversal.seesaa.net/article/189391765.html
で紹介したものをご確認ください。
と、ここで重大な問題が発生!
なんと、削り進めているうちに
中のほうから、鍛接失敗部分が
現れはじめたのでした。
鋼と地金がうまく接合しておらず。
亀裂となって出てきてしまいました。
こうなると、はい、終了〜。
もう、いかなる修復もききません。
これまでの作業はみんなパ〜。
最初から作り直しです(涙)。
ここんとこ、ずっと
失敗作が続いているうえ
この最終段階で、
失敗が発覚したことで
相当ヘコんだ次第。
ということで、最近、鍛冶日記が
更新されていなかった訳ですな。
はははは↴。
さて、そんなスランプ状態を脱すべく
ちょいと気分転換なお話をば
させていただきます。
師匠の細工場には
2台の両頭グラインダーが
置いておりまして、ということは合計で
4種のグラインダー盤があるのですが、
1種は、特別な場合で使うのみで
ほぼ3種で全ての削りと研磨を
まかなっております。
グラインダーの話は以前コチラ↓
http://uinversal.seesaa.net/article/202480662.html
で紹介したものもご参照ください。
下の写真は1機目のグラインダーで
上奥に見えるのが「水研ぎ」用のもの
下手前が特別時用のもので
これが、ほぼ使っておりません。
この1機目のグラインダーは
モーターにシャフト、グラインダー盤を
別々に買ってきてベルトで繋げた
師匠オリジナルのものになります。
師匠曰く
「こういうシンプルな作りの方が
頑丈やし、回転数なども
自由に変えれて便利なんよねえ」
とのこと。
一方、もう1機が下の写真のもの
上奥が最終研磨に使う
バフといわれるもので
バフにつきましては
以前に紹介したコチラ↓
http://uinversal.seesaa.net/article/270653237.html
http://uinversal.seesaa.net/article/270653237.html
http://uinversal.seesaa.net/article/271051002.html
で紹介したものをご確認ください。
で、下手前がアシ部分などを削る
グラインダー盤でございます。
この2機目のグラインダーは
市販されていた両頭グラインダーで
回転数が決まっておるそう。
標準で1800min-1(回転/分)
あるそうなんですが、
これをとある禁じ手により
1500min-1に押さえているとのこと。
その方法というのが
インバーター(周波数変換機)を使って
西日本で60Hz(ヘルツ)ある周波数を
だいたい45Hzぐらいに落として
これによって回転数を下げて
いるらしいんですねえ。
知っている方も多々いらっしゃると
思いますが、日本には2種の
電力周波数がございます。
東日本で50Hz、西日本で60Hz。
例えば九州で買った扇風機を
東京で使うと回転数が落ちる
なんて話を聞いたことが
ありませんでしょうか?
あの理論を利用しているのですねえ
ちなみに日本の商用電源周波数
のお話はコチラなど
でご確認ください。
で、現在1500min-1ぐらいで
使っているらしいのですが
本当は1200〜1300 min-1ぐらいが
いいんじゃないかと、思ってて。
でも、これ以上合わない、周波数で
モーターを動かしていると
トランスが加熱して
発煙したりするらしいんですね。
へ〜、勉強になります。
じゃあ、これも1機目のグラインダー
のようにシンプルな作りのものにすれば
いいんじゃないかと思うのですが
それはそれ、やっぱり
素人のオリジナル・グラインダーでは
軸のズレなどがあり
最後の繊細な研磨には
向いていなかったのかなあ
なんて想像しています。
逆に、荒削りで、水を落としながら削る
なんてグラインダーには
市販されているものでは
すぐ壊れちゃうんじゃないかと。
グラインダーも人間と一緒ですな
適材適所、一長一短やなあ
というお話でした。
…みんな、ついてきてね。