これ、ちょいと前の話になるのですが
前回コチラ↓で紹介した
http://uinversal.seesaa.net/article/375119609.html
6寸鋏の、その後ですが。
まあ、誰も気にしちゃあ
いないでしょうけど……。
擦り合わせがいまいちで
アイの面などを見て
いろいろ研究していたのですが……
アイの面なんぞ以前に、
刃裏の研ぎもいまいちなことが発覚。
これじゃあ、どうにもこうにも
師匠の鋏の切れ味に
届くなんてことできないことを
再認識した次第(涙)。
そこで、師匠が
「これ、使ってみれば?」
と手渡してくれたのが1本の棒。
よく見ると溝が刻まれております。
「博多鋏では、あまり使わんやり方
なんやけど、この溝に刃をかませて
ひねりを加えるったい。そうすると、
刃と刃がより1点で合わさるようになり
切れ味が増すようになるんよ。
鋼が折れてしまうことがあることを
覚悟してやらんといかんけどな」
鋼はいったん焼き(ヤキ)をいれて
固くしてしまうと、もろくなるという
特徴も持つんですな。
恐る恐る力を加え……
まあ、ちょっとはひねりを入れることは
できたのですが、あまりやり過ぎると
本当にポキっと折れて、全てがパ〜
ってことになっちゃいますので
大概のところで諦めた次第。
博多鋏は穂が短いことも特徴で
そんな刃をひねるなんてこと
相当危険をともなう行為なんですな。
しかし、これで少しは
切れ味も増したような気がします。
ところで、博多鋏は
以前にコチラ↓で紹介したように
http://uinversal.seesaa.net/article/163652361.html#more
古くに中国大陸から渡ってきた
「唐鋏」と呼ばれるものを
原型としているのですが、
日本には同じくこの「唐鋏」を原型
とした鋏がもうひとつ残っておりまして
それが「種子鋏」と呼ばれるものです↓
http://www.geocities.jp/kinomemocho/hamono_hasami.html
しかし、博多鋏と同様、いろんな
職人による鋏があるようですな。
そんな中で、
高柳商店(←我が師匠)の博多鋏
と同等に評されているのが
牧瀬本種子鋏製作所の種子鋏です↓
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=228332
http://www.craftsaloon-en.com/hasami.html
で、この「種子鋏」の特徴が
「ねり」と呼ばれる
刃にひねりを入れている
ところにあります↓
http://blog.livedoor.jp/tanegasima/archives/25370891.html
http://teshigoto.jp/excellent_article/201002.html
確かに博多鋏には
「刃をひねる」という概念はありません
しかし、高柳師匠がいうには
「研ぎの段階で、刃がプロペラ型
になるよう意識して削るんよ」
そうすることで、博多鋏の刃には
種子鋏のような急激なひねりではなく
微妙なカーブが入っているんですな。
「そういう削り方ができんかった
昔の職人が、帳尻を合わせるため
使っていたのがこの棒ったい」
と笑っておりました。
前回コチラ↓で紹介した
http://uinversal.seesaa.net/article/375119609.html
6寸鋏の、その後ですが。
まあ、誰も気にしちゃあ
いないでしょうけど……。
擦り合わせがいまいちで
アイの面などを見て
いろいろ研究していたのですが……
アイの面なんぞ以前に、
刃裏の研ぎもいまいちなことが発覚。
これじゃあ、どうにもこうにも
師匠の鋏の切れ味に
届くなんてことできないことを
再認識した次第(涙)。
そこで、師匠が
「これ、使ってみれば?」
と手渡してくれたのが1本の棒。
よく見ると溝が刻まれております。
「博多鋏では、あまり使わんやり方
なんやけど、この溝に刃をかませて
ひねりを加えるったい。そうすると、
刃と刃がより1点で合わさるようになり
切れ味が増すようになるんよ。
鋼が折れてしまうことがあることを
覚悟してやらんといかんけどな」
鋼はいったん焼き(ヤキ)をいれて
固くしてしまうと、もろくなるという
特徴も持つんですな。
恐る恐る力を加え……
まあ、ちょっとはひねりを入れることは
できたのですが、あまりやり過ぎると
本当にポキっと折れて、全てがパ〜
ってことになっちゃいますので
大概のところで諦めた次第。
博多鋏は穂が短いことも特徴で
そんな刃をひねるなんてこと
相当危険をともなう行為なんですな。
しかし、これで少しは
切れ味も増したような気がします。
ところで、博多鋏は
以前にコチラ↓で紹介したように
http://uinversal.seesaa.net/article/163652361.html#more
古くに中国大陸から渡ってきた
「唐鋏」と呼ばれるものを
原型としているのですが、
日本には同じくこの「唐鋏」を原型
とした鋏がもうひとつ残っておりまして
それが「種子鋏」と呼ばれるものです↓
http://www.geocities.jp/kinomemocho/hamono_hasami.html
しかし、博多鋏と同様、いろんな
職人による鋏があるようですな。
そんな中で、
高柳商店(←我が師匠)の博多鋏
と同等に評されているのが
牧瀬本種子鋏製作所の種子鋏です↓
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=228332
http://www.craftsaloon-en.com/hasami.html
で、この「種子鋏」の特徴が
「ねり」と呼ばれる
刃にひねりを入れている
ところにあります↓
http://blog.livedoor.jp/tanegasima/archives/25370891.html
http://teshigoto.jp/excellent_article/201002.html
確かに博多鋏には
「刃をひねる」という概念はありません
しかし、高柳師匠がいうには
「研ぎの段階で、刃がプロペラ型
になるよう意識して削るんよ」
そうすることで、博多鋏の刃には
種子鋏のような急激なひねりではなく
微妙なカーブが入っているんですな。
「そういう削り方ができんかった
昔の職人が、帳尻を合わせるため
使っていたのがこの棒ったい」
と笑っておりました。