新しい鋏が完成しました。
前から言ってたとおり、
これはニノ字菱紋が刻まれた
いわゆるノーマルな博多鋏ではありません。
代わりにというわけでもないのですが、
アシ(持ち手部分)には
絹焼きと言われる技法で
黒錆表面処理を施しております。
ニノ字菱紋を最初に刻んだのは
師匠のお爺さんらしく、
それが明治20年のこと。
そしてこのタイミングで
それまで「唐鋏」といわれていたものを
「博多鋏」と改名したそうです。
今から約700年前、
謝国名が中国より持ち帰ったのが
日本で初めてのクロス型の鋏(唐鋏)
と博多では言われています。
その後、幕末のころ、
刀鍛冶士として立ち行かなくなった
安河内卯助氏が、鋏の製作に取り組み
この唐鋏を世に出しました。
師匠のお爺さんはその卯助の弟子となり、
卯助の死後「宇」の字の刻印を引き継ぎ
今の博多鋏を考案しました。
今回の作品は卯助さんが世に出した
唐鋏をイメージして作ってみたものです。
ぱっと見た感じは
鹿児島の「種子鋏」と似ていると思います。
しかし、違いは種子鋏のアシが
平棒状になっているのに対し、
こちらは丸棒状になっているところです。
これも前から言ってたとおり、
今回の鋏は全長6寸になります。
前に作った5寸の博多鋏1号と
並べ比べるとその違いは一目瞭然。
しかし、極限まで薄く作ってみたので
見た目ほど重くはありません。
フォルムは博多鋏と全く一緒です。
今回のような
博多鋏のフォルムを持ちながら、
ニノ字菱紋が打ち込まれていない
鋏の存在を以前に
師匠から聞いたことがあります。
それは眼鏡(メガネ)と呼ばれていた
と言っていました。
一方、ニノ字菱紋が打ち込まれたものは
菱足(ヒシアシ)と呼ばれていたそうです。
そのメガネと呼ばれていた鋏は、
アシ(持ち手部分)がヒシアシ同様、
銀色のままで、
そして穂(ホ・刃の部分)と
アシの境界線がヒシアシ同様、
線の溝で区切られていたと思います。
要するにただニノ字菱紋が
打たれてないだけの博多鋏です。
しかし今回のこの鋏は、
ホとアシの境界線に段差を作っています。
ちなみにそれは種子鋏も同じなのですが
ホに当てたグラインダーが
黒錆加工を施したアシに
およばないようにするためです。
細かいところですが、
これと全く同じデザインの鋏は
他には存在しないでしょう。
これは博多鋏をリスペクトした
僕のみのオリジナルな鋏です。
名付けるなら
「博多唐鋏」
といったところでしょうか。
それでは最後に切れ味証拠動画を
YouTubeでご覧ください。
前から言ってたとおり、
これはニノ字菱紋が刻まれた
いわゆるノーマルな博多鋏ではありません。
代わりにというわけでもないのですが、
アシ(持ち手部分)には
絹焼きと言われる技法で
黒錆表面処理を施しております。
ニノ字菱紋を最初に刻んだのは
師匠のお爺さんらしく、
それが明治20年のこと。
そしてこのタイミングで
それまで「唐鋏」といわれていたものを
「博多鋏」と改名したそうです。
今から約700年前、
謝国名が中国より持ち帰ったのが
日本で初めてのクロス型の鋏(唐鋏)
と博多では言われています。
その後、幕末のころ、
刀鍛冶士として立ち行かなくなった
安河内卯助氏が、鋏の製作に取り組み
この唐鋏を世に出しました。
師匠のお爺さんはその卯助の弟子となり、
卯助の死後「宇」の字の刻印を引き継ぎ
今の博多鋏を考案しました。
今回の作品は卯助さんが世に出した
唐鋏をイメージして作ってみたものです。
ぱっと見た感じは
鹿児島の「種子鋏」と似ていると思います。
しかし、違いは種子鋏のアシが
平棒状になっているのに対し、
こちらは丸棒状になっているところです。
これも前から言ってたとおり、
今回の鋏は全長6寸になります。
前に作った5寸の博多鋏1号と
並べ比べるとその違いは一目瞭然。
しかし、極限まで薄く作ってみたので
見た目ほど重くはありません。
フォルムは博多鋏と全く一緒です。
今回のような
博多鋏のフォルムを持ちながら、
ニノ字菱紋が打ち込まれていない
鋏の存在を以前に
師匠から聞いたことがあります。
それは眼鏡(メガネ)と呼ばれていた
と言っていました。
一方、ニノ字菱紋が打ち込まれたものは
菱足(ヒシアシ)と呼ばれていたそうです。
そのメガネと呼ばれていた鋏は、
アシ(持ち手部分)がヒシアシ同様、
銀色のままで、
そして穂(ホ・刃の部分)と
アシの境界線がヒシアシ同様、
線の溝で区切られていたと思います。
要するにただニノ字菱紋が
打たれてないだけの博多鋏です。
しかし今回のこの鋏は、
ホとアシの境界線に段差を作っています。
ちなみにそれは種子鋏も同じなのですが
ホに当てたグラインダーが
黒錆加工を施したアシに
およばないようにするためです。
細かいところですが、
これと全く同じデザインの鋏は
他には存在しないでしょう。
これは博多鋏をリスペクトした
僕のみのオリジナルな鋏です。
名付けるなら
「博多唐鋏」
といったところでしょうか。
それでは最後に切れ味証拠動画を
YouTubeでご覧ください。