2008年11月07日

船人料理387

「船人料理387」鑑定結果:10ユニバ
福岡市中央区六本松3-8-7

六本松の古ぼけた雑居ビルの3階、ふいに目に入った怪しげな看板。
こんなところに……船人料理?って、いったいなんなのよ。
「絶対やめといたほうがいいって」と1人の僕が言う。
「確かめもせずに諦めて、恥ずかしくないんか」ともう1人の僕が言う。
そして人生を振り返り、はたと気付く。
これまでにこのような岐路に立たされたとき、
「険しくとも、面白そうな道」やなかったんかい!
40歳を過ぎて、知らず知らずのうちに守りに入っていた自分を恥、入店を決断。
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3階へは階段でしか繋がっていなく、
いつもオープン状態だと思われる手動式開き戸の足元には段差なし。
店内はカウンターメインで、奥の窓辺に4人掛けのテーブルが1つ存在した。

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僕はカウンターの一番隅に座ると主人がおしぼりを持ってきて
「なんにします〜」
なるほど主人は料理人というより
船人という言葉がぴったりと当てはまるような風貌であった。
黒板を見ると「本日の焼き魚、本日の煮魚、本日の刺身」と、
あと少々が書かれてあるのみ。
これでなんにしますって、本日の魚はなにがあるんかい! と聞くと。
「えーと、サバとアジとタチウオですね」
「……それだけですか」
「それだけです」
ということでサバとアジを刺身でいただく。
で、出てきたものはこれまた船人料理という言葉が
ぴったりと当てはるものであった。
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で、飲み物はなにがあるんかい! と聞くと。
「え〜っと、ビールが……あっ、あと2本しかない。あとは焼酎ですね」
俺の自宅でももっとあるぞ! 「じゃあ、焼酎をお湯割りで」
そして、作ってくれたのは最初の1杯だけで、あとは
「めんどくさいけん、自分で作って、好きなだけ飲んで」と
目の前に5合瓶を置いていった。
しばらくすると常連らしき人がやってきて隣に座った。
「マスター、今日はなにが食べれると」
「サバとアジとタチウオ」
「それ以外は?」
「そーやねー……あっ、メンチカツがあったなあ」
「それ! 僕にもください」とその常連より早い反応を示し、
めでたく2品目をゲットできた。
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目の前には映りの悪いテレビがあり、日本シリーズが流れておった。
「あっ、また巨人が打たれた」とご主人。
「巨人ファンなんですか?」と僕。
「いいや広島ファン。巨人が勝つと景気があがるやろと思って」
「じゃあ、広島出身ですか」
「いいや長崎」
「訳がわからん! ご愛想お願いします」
すると、なんの計算をすることもなく「じゃあ、2000円で」と。
「て、てきとーやなー」
「それ以上はとりきらんけん。また来て」
って言ってたけど、2000円でちょうどいい感じがしないでもなかった。
誤解されないように言っときますけど、僕はこんな店大好きです。
西洋かぶれのツヤつけ接客に飽きた人にはおすすめです。
あとトイレは店内には存在しませんでした。
どっかにビル共同トイレが存在するのかな?
探す気力はございませんでした。あしからず。

ちなみに、いろんなHPにおけるこの店の紹介記事はコチラコチラなど。

「船人料理387」鑑定結果:10ユニバ
福岡市中央区六本松3-8-7


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posted by アサケン at 02:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 飲食店(居酒屋) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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