2009年04月18日

大庭鍛冶工場

「大庭鍛冶工場」鑑定結果:70ユニバ
福岡市中央区清川3-9-21

ひょんなことから
鍛冶の魅力にとりつかれてしまった。
一つひとつ、その人にあった
オーダーメイドで作る手打ちの鉄具は
まさにユニバーサルデザインであると思うからだ。

こちらの鍛冶工場にも
去年の秋ごろから一月に一度は訪れて
鍛冶作業を見学させていただいている。
この日は初めて家族を連れて、こちらの代表作である
「博多包丁」を一本購入しにきた次第。

今や高層マンションが立ち並ぶ清川の街角に、
まるで、ここだけ時間が
止まっていたかのような空間が存在する。
それは、まさに奇跡ともいえる風景である。
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ではユニバ・チェックをば……
といっても記することといえば
歩道と工場内の間に3cmほどの段差が
1段あるといったところぐらいかなあ。

細工場の床はなんと三和土(みたき)といって、
土を固めただけの、いわゆる土間になっている。
これを「きたな〜い、よごれる〜」なんていう方は、
おとといきやがれです(意味不明)。
この床こそ、コンクリートやフローリングにはない、
鉄を保護する柔らかさ、そして熱への耐久性を持った
優れた床といえるものなんです。
もう全国の鍛冶屋さんをまわっても
お目にかかることは少なくなったと言われています。

あと、こちらでは
土俵鍬といわれるものも製作しておられて、
今や日本でただ一人の製作者となっているのが、
こちらのご主人・大庭利男さんでもあられるんです。
そんな鍛冶職人が福岡に存在することを
僕かあ、ほんと誇りに思います。

さて、この日購入させていただいたのは
もちろん「博多包丁」(7500円)。
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この包丁についての詳しい説明は
また次回お話させていただきますが、
研げば長く使える手打ちの包丁は、
これまたエコデザインともいえるもの。
「ここまで使ってくれた人もおるんですよ。
職人冥利につきますね」
と刃がめちゃくちゃ少なくなった
包丁とともに見せてくれた。
その姿に家族全員、感動。

その後、さらに、大庭さんの工場に隣接された
ご自宅内に案内していただく。
そこには、僕がどうしても
娘に見せてやりたかったものがあり、
お願いし拝見させてもらった。
なんと大庭さんがこれまでに作った鍛造具を
ミニチュアにして残されてあるのだ。
90418-5.jpg 90418-6.jpg
鍬に鎌、斧に鉈、包丁に鋏etc。
鋏なんて本当に紙が切れて、
その切れ味を実際に試させていただいた娘は大喜び!
90418-7.jpg 90418-8.jpg
いや〜、ほんと大庭さんの技術は福岡の宝です。
次回は「博多包丁」について
きちんと説明させていただきます。

ちなみに、いろんなHPにおけるこの店の紹介記事はコチラコチラなど。

「大庭鍛冶工場」鑑定結果:70ユニバ
福岡市中央区清川3-9-21


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posted by アサケン at 23:29| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アサケンさん

どもども、『博多包丁』いつぞや一本欲しいと思っていますが、なかなか機会が無く思っていました。

使い始めて10年目からが手に馴染んで来ていいと聞きました。

今度是非見学のお供させてください!!
Posted by V・明 at 2009年04月19日 13:03
どもども、V・明さん。
今度、飲んだ時に話しましょう。
楽しみ楽しみ。
Posted by アサケン at 2009年04月27日 20:07
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