2006年05月07日

UD 義足

「UD 義足」鑑定結果:100ユニバ

オフクロは、僕がいい気になって、
さも自慢げに切断された足を見せびらかすのを嫌う。
「親の気も知らんで」と言われる。
当然だ。僕は最悪の親不孝者である。

右足を切断した方がいいかもしれないと知った日の
あの絶望感は今でも忘れられない。
恥ずかしながら“簡単に自殺できるボタン”ってあったらなあ
なんて何日も考え続けていた。
足の切断手術後、初めて片足でベットから立ち上がり、
夜の窓に映った1本足の自分の姿を見たとき
「こんな体でどうやって生きていけばいいのだろう」と途方に暮れた。
暗闇の中に突然放り出されたような恐怖感。
何が苦しかったって、そんな不安が一番苦しかったように思う。
もっと義足についての正しい情報があれば、
あの時の苦しみはどれほど軽減されたことだろう。
そんな不幸を少しでも減らすことが出来ればと思い、
GWだし(意味不明)、本日は僕の義足を公開いたします。
オフクロ、ごめん。
60503-1.jpg 60503-2.jpg
僕のような膝下切断者にとって重要な義足のパーツとはフット部分になる。
現在の僕のフットは「ダイナミックC」って言ったかな?
C字型のバネがフット内に入っているらしい。
かれこれ過去5本のフットを経験しているが、
今回のものは、またすこぶる調子がいい。
とてもソフトなタッチが気に入っている。
60503-3.jpg 60503-4.jpg
僕が義足を使用するにあたって一番不安に感じたことが、
切断部分と義足の接合部分。
「痛くないの?」という不安だ。
結論から申しますと長時間(僕の場合12時間以上)はさすがに辛いが、
日常生活を送る上では、ほとんど痛みを感じることはありません。
とくに最近の技術向上はめざましく、
接合部分にシリコン素材が使われるようになってからは、
驚くほど痛みは軽減されました。
装着手順は以下のとおりです。
60503-6.jpg 60503-7.jpg
まず、シリコン製のソケットを断端部分に被せます。
60503-5.jpg
義足側にはシリコン製のスリーブと言われるものを装着しておきます。
60503-8.jpg 60503-9.jpg
義足に断端部分をゆっくり突っ込み、空気をよく抜き、密着させます。
最後にスリーブをたくし上げれば、
接合部分は真空になり外れないといった仕組みです。
60503-10.jpg 60503-11.jpg
体重は接合部分全体にかかりますから、分散されて全然平気なんです。
走ることも、義足の足でケンケンすることもできます。

ただし、決して楽なことばかりではありません。
義足使用者は通常の1.5倍の体力を消耗すると言われています。
僕もここまで来るのには結構辛いリハビリも経験してきました。
断端部分が傷つくことなんて今でもしょっちゅうです。
装具士さんが義足をどんなに調節してくれても、
最後は自分でなんとかする
という気持ちがなければ絶対にうまくいきません。
時が経つと断端部分の形も変わり、
義足の形と合わなくなると、痛みが発生します。
義足も消耗品ですから、いつかは壊れます。
義足が壊れたときのあのどん底感は、
他に例えようがないくらい落ち込みます。
ん〜、結局“勇気”にはならなかったかもしれませんね(笑)。
でもまあ、しゃーないでしょう。

「UD 義足」鑑定結果:100ユニバ


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posted by アサケン at 01:02| Comment(5) | TrackBack(0) | モノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕は障害者としてアサケンさんを
勝手にリスペクトしています。

先日一緒に食事食事した時、
義足を外したじゃないですか?

あの姿が僕の胸を打ち抜きました。

わざわざ隠さなくていいんですよね?

これからも勝手にリスペクトします。
Posted by V・アキラ at 2006年05月08日 16:17
老人保健施設でアルバイトしていたとき、糖尿病が原因で下肢切断されている利用者さんがいました。
その方は確か膝から先を切断されていたと思います。

何度か、リハビリのお手伝いをさせていただいたことがあるのですが、私自身も最初はどうしたらよいか(切断部分は触れても痛くないのかどうかとか)分からず戸惑いました。
もしあの頃、アサケンさんにこうして義足のことを教えてもらっていたら、もっといいリハビリが出来たかも、なんて思ったりします(^^;

アサケンさんが右足を切断される前、されたあとの心境・・・きっと経験のない私の想像の何倍も悩まれたり、不安だったりされたのだろうと思います。それを超えて(それも込みで、かな?)こうしておいしく楽しくグルメ&ユニバーサルデザイン情報を発信されているアサケンさん、すごいなぁ、と思います。


遅ればせながら、うちのサイトからこちらへリンクさせていただきました。

http://okkie711.cool.ne.jp/link_index.htm
「福祉・トイレ情報」のカテゴリーでリンクさせていただきました。
コメントの修正などありましたらお知らせくださいね。
Posted by おっきぃ at 2006年05月08日 23:51
まずは皆さん、ご返事遅くなりましてスミマセン。
仕事がさばけないもので……トホホ。

どもども、V・アキラさん。
リスペクトだなんてお恥ずかしい。
僕もアキラさんの行動力を尊敬しております。
また飲みに行きましょうね。

どもども、おっきいさん。
すごいだなんてお恥ずかしい。
僕かあ、大バカ者ですよ。
これくらいの苦労して当たり前なんです。
せめてこのバカさ加減をさらけだすことで、
人の役に立てればなあと思っちょります。
リンクありがとうございました。
また遊びにいらしてくださいね。
ではでは。
Posted by アサケン at 2006年05月12日 21:00
天神地下街で二度同じ女性をみかけました。
一度は昨年末。セミロングの若い女性で、スカートに松葉杖。スカートからは右足だけがスラリとのびていました。思わずどきっとして胸を突かれました。
そして、昨日ブティックで買い物をしている彼女をみかけました。ショートカットでしたが、やはり松葉杖でスカートでした。でも今度はなぜかホッとしたんです。両手があけばいいな、と思いました。義足って高価なのかな、と思った次第です。

Posted by 江上 at 2010年07月07日 10:36
はじめまして、江上様
それなのに、こんなに返信遅くなりまして、スミマセン。
もう日々の生活に追われる毎日で、ブログを更新するのでやっとなものですから。
どうかお許しください。
さて、義足は確かに高価なものですね。
でも、皆さん全額を負担するすることはなく、
労災や保険、助成金であるていどはまかなっているかと思います。
その方は障害の具合で義足を装着することができないのか、
義足が体質的に合わなかったのかなあ、なんて想像しますが、どうでしょう?
まあ、早く車椅子でも自由自在に行き来出来る街になってくれればいいんですが。
ではでは。
Posted by アサケン at 2010年07月29日 12:16
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