これ正月に読んだ本である。
LRTとはLignt Rail Tramsit
(ライト・レール・トランジット)の略。
ヨーロッパではトラムという名でも
親しまれている公共交通手段です。
いわゆる路面電車のことですな。
が、あの懐かしいチンチン電車とは
似て否なるもの。
そのスピードやパワー、
そして、なんといっても
デザインが圧倒的に違います。
今、このLRTが欧米を中心に世界各地で
次々と復活していっているのです。
それはなぜか。
ちょっと、まとめてみましたので
以下を見てみてください。
●都市環境に優しい
今、地球は温暖化問題で
二酸化炭素排出量削減が
叫ばれています。
自動車の排気ガスは二酸化炭素排出の
主要な排出源です。
フランスのパリでは温室効果ガスを
削減するために2020年までに
自動車交通量を40%減らすことを目標に
トラム導入の整備を行いました。
また世界各地の多くのLRTは
線路の部分が芝生で緑化されており
街路の公園化も果たしています。
フランスのニースでは
沿線整備にあわせて植樹された木は
3000本にもなったといいます。
●バリアフリーな車両
最新鋭のLRTでは車椅子の方でも
スムーズに乗り降りができるように
床面をできる限り低く平らにした
低床式車両が採用されています。
フランスのグルノーブルでは
誰でも自由に乗れる乗り物として
障害者団体の意見が優先され
世界で最も早い1987年に
低床車両を走らせることを
実現させました。
●建設費が安い
LRTは地下鉄の20分の1の費用で
建設できると言われています。
ドイツのミュンヘンでは
一時期、路面電車を廃止し
地下鉄の建設が進められましたが
その後、路面電車の再評価が高まると
費用面の優位性ともあわせて
全廃する方針がくつがえり
一転してLRT路線の延長が決定しました。
スペインのマドリットでは
曲線半径を小さくとれ
柔軟に路線を計画できることから
地下鉄の延伸ではなくLRTを選択した。
という実例もあります。
●郊外型となった都市部の活性化
フランスのマルセイユでは
無秩序な都市計画が
自動車への依存性を高め
都市の郊外化により
メインストリートは
賑やかさをなくしていました。
その解決策としてトラムが採用され
都心部の活性化を成功させました。
●正確な時間、単純な路線
バスはどこでも走れるという
利点がある一方で、複雑化した路線は
分かりにくいものになってしまっています。
しかし、TRLは一目瞭然
レールのある場所しか行けないことが逆に
安心感と分かりやすさを生んでいます。
また交通渋滞にも左右されないことから
発着時間もバスに比べて安定しています。
スイスのチューリッヒでは
LRT優先信号が設けられているだけでなく
電停すぐ横に交差点がある場合には、
単に電車が来るというタイミングではなく
ちょうど電車の扉が閉まるタイミングで
赤になるといった凝りようなのです。
●優れたデザイン性
斬新なデザインの車体は街と一体化し、
ランドマークを形成しています。
伝統的な建物と洗練された近代的な
モニュメントとの調和も目指し
フランスのボルドーでは
景観に配慮した架線なしのトラムも
登場しています。
フランスのモンペリエでは
一流デザイナーを起用した
斬新な車両デザインを施すことで
地域に活力を与えることも
目的としています。
オーストリアのウイーンでは
あのポルシェがデザインした
低床車「ウルフ」が登場するほどです。
といったところが、LRTが今、
欧米で次々と復活している
理由でしょうか。
次に、そんなLRTを復活させるための
ポイントもいくつか挙げだしときます。
●パーク&ライドの整備
自家用車依存が加速し
街は渋滞の嵐。
そんな問題を解消するため
自宅からは自家用車で出発しても
郊外の駐車場に停車させ
公共交通機関で
都心部の目的地に向かえるよう
考えられたシステムを
パーク&ライドと言います。
イギリスのノッティンガムでは
中心部に入る自動車抑制が
LRTプロジェクトの大きな目的といい
パーク&ライド用の駐車場が
終点の2箇所、沿線の5箇所の電停に
3000台分確保されています。
あの自動車レースの街、
フランスのルマンも
郊外停留所に6000台もの
パーク&ライドが完備され
市民の自動車からの移転を促しています。
●安価で分かりやすい運賃費
せっかくLRTを導入しても
運賃が高くては
なかなか自家用車からの移転は
成し遂げられません。
そこで各国では様々な方法で
低運賃を実現させています。
小売売り上げ税の増税や
ガソリンにかかる税金を
公共交通にも利用したり、
公共交通整備のための所得税上乗せ分
による税金でまかなっていたり、
財源確保は重要なポイントです。
アメリカのサンディエゴでは
ハイウエイ基金の1%を
公共交通改善にあてる法案を制定してから
LRTの導入に取り組んでいます。
またゾーン制を用いた
割安で分かりやすい設定を行う
ことに取り組む国もあれば、
バスなどの他の公共交通との
共通運賃化を推進する国もあります。
ポルトガルのポルトではすべて
ICカードを用いた運賃収受方法を
取り入れています。
●他の交通機関との一体化
よくLRTを導入すると
バスの乗客を奪うという話が聞かれますが、
アメリカのポートランドではLRTの開通で
自家用車の普及で落ち込んでいた
バスの利用客も増加させた
という事例も報告されています。
ドイツのカールスエールでは
路面電車が鉄道線に乗り入れ
直通運転を図るトラム・トレインなる
もので利便性を高めています。
●市民への説明
もちろん、こんな大計画
市民の理解なくして
うまくいくはずがありません。
カナダのカルガリーでは
事前の説明、パンフレットや
ニュースレターの配布
ホットラインの設置、
インフォメーションの開設、
さらには工事現場への
無料ガイドツアーを幾度も行い
全力で市民協力を仰いだとのこと。
フランスのマルセイユでは
100回を越す住民とのミーティングが
行われたとのこと。
いかがでしょう。
路面電車はかつて福岡の街でも
廃止という歴史を辿った
公共交通手段ではありますが。
LRTとなり天神に復活させてみては
そして、
天神をトランジットモール化してみては
と思うのです。
トランジットモールとは
自家用自動車などの通行を制限する
一方で公共交通の利便性を高め
歩行者中心のまちづくりを試みる
という施策のひとつです。
車道を狭め、歩道を広くとり
子ども連れや、高齢者が安心して
歩けるような天神にしたい。
歩道沿いには自転車専用道も確保し
自動車の排気ガスもない、
深呼吸できるような天神にしたい。
この次世代の都市交通機関を
福岡にも、と思うのは私だけでしょうか?
いや、ネットでちょっと検索してみたところ
いらっしゃいました。
天神のトランジットモール化計画
の必要性はコチラ↓の方や
http://www.nishitetsu.co.jp/n_news/backnumber/n0310/talk_main.htm
天神にTRL導入の
有効性はコチラ↓の方などが
http://www.fk-shinbun.co.jp/matsubadue/2010/12/post-4.html
語っておられました。
LRT。
今年の僕の活動目標にしようかな
と思う、年明けだったのですが。
さて、いかがなりますでしょうか。
こうご期待!
「LRT」鑑定結果:100ユニバにしたい!
追伸
まだまだ、自分の資料的意味合のもので
かなり荒削りなまとめ方だったために
多少、読み辛い面もありましたでしょう
ことをお許しください。
クリックしていただけると励みになります。さて何位かな〜。
↓↓↓
LRTとはLignt Rail Tramsit
(ライト・レール・トランジット)の略。
ヨーロッパではトラムという名でも
親しまれている公共交通手段です。
いわゆる路面電車のことですな。
が、あの懐かしいチンチン電車とは
似て否なるもの。
そのスピードやパワー、
そして、なんといっても
デザインが圧倒的に違います。
今、このLRTが欧米を中心に世界各地で
次々と復活していっているのです。
それはなぜか。
ちょっと、まとめてみましたので
以下を見てみてください。
●都市環境に優しい
今、地球は温暖化問題で
二酸化炭素排出量削減が
叫ばれています。
自動車の排気ガスは二酸化炭素排出の
主要な排出源です。
フランスのパリでは温室効果ガスを
削減するために2020年までに
自動車交通量を40%減らすことを目標に
トラム導入の整備を行いました。
また世界各地の多くのLRTは
線路の部分が芝生で緑化されており
街路の公園化も果たしています。
フランスのニースでは
沿線整備にあわせて植樹された木は
3000本にもなったといいます。
●バリアフリーな車両
最新鋭のLRTでは車椅子の方でも
スムーズに乗り降りができるように
床面をできる限り低く平らにした
低床式車両が採用されています。
フランスのグルノーブルでは
誰でも自由に乗れる乗り物として
障害者団体の意見が優先され
世界で最も早い1987年に
低床車両を走らせることを
実現させました。
●建設費が安い
LRTは地下鉄の20分の1の費用で
建設できると言われています。
ドイツのミュンヘンでは
一時期、路面電車を廃止し
地下鉄の建設が進められましたが
その後、路面電車の再評価が高まると
費用面の優位性ともあわせて
全廃する方針がくつがえり
一転してLRT路線の延長が決定しました。
スペインのマドリットでは
曲線半径を小さくとれ
柔軟に路線を計画できることから
地下鉄の延伸ではなくLRTを選択した。
という実例もあります。
●郊外型となった都市部の活性化
フランスのマルセイユでは
無秩序な都市計画が
自動車への依存性を高め
都市の郊外化により
メインストリートは
賑やかさをなくしていました。
その解決策としてトラムが採用され
都心部の活性化を成功させました。
●正確な時間、単純な路線
バスはどこでも走れるという
利点がある一方で、複雑化した路線は
分かりにくいものになってしまっています。
しかし、TRLは一目瞭然
レールのある場所しか行けないことが逆に
安心感と分かりやすさを生んでいます。
また交通渋滞にも左右されないことから
発着時間もバスに比べて安定しています。
スイスのチューリッヒでは
LRT優先信号が設けられているだけでなく
電停すぐ横に交差点がある場合には、
単に電車が来るというタイミングではなく
ちょうど電車の扉が閉まるタイミングで
赤になるといった凝りようなのです。
●優れたデザイン性
斬新なデザインの車体は街と一体化し、
ランドマークを形成しています。
伝統的な建物と洗練された近代的な
モニュメントとの調和も目指し
フランスのボルドーでは
景観に配慮した架線なしのトラムも
登場しています。
フランスのモンペリエでは
一流デザイナーを起用した
斬新な車両デザインを施すことで
地域に活力を与えることも
目的としています。
オーストリアのウイーンでは
あのポルシェがデザインした
低床車「ウルフ」が登場するほどです。
といったところが、LRTが今、
欧米で次々と復活している
理由でしょうか。
次に、そんなLRTを復活させるための
ポイントもいくつか挙げだしときます。
●パーク&ライドの整備
自家用車依存が加速し
街は渋滞の嵐。
そんな問題を解消するため
自宅からは自家用車で出発しても
郊外の駐車場に停車させ
公共交通機関で
都心部の目的地に向かえるよう
考えられたシステムを
パーク&ライドと言います。
イギリスのノッティンガムでは
中心部に入る自動車抑制が
LRTプロジェクトの大きな目的といい
パーク&ライド用の駐車場が
終点の2箇所、沿線の5箇所の電停に
3000台分確保されています。
あの自動車レースの街、
フランスのルマンも
郊外停留所に6000台もの
パーク&ライドが完備され
市民の自動車からの移転を促しています。
●安価で分かりやすい運賃費
せっかくLRTを導入しても
運賃が高くては
なかなか自家用車からの移転は
成し遂げられません。
そこで各国では様々な方法で
低運賃を実現させています。
小売売り上げ税の増税や
ガソリンにかかる税金を
公共交通にも利用したり、
公共交通整備のための所得税上乗せ分
による税金でまかなっていたり、
財源確保は重要なポイントです。
アメリカのサンディエゴでは
ハイウエイ基金の1%を
公共交通改善にあてる法案を制定してから
LRTの導入に取り組んでいます。
またゾーン制を用いた
割安で分かりやすい設定を行う
ことに取り組む国もあれば、
バスなどの他の公共交通との
共通運賃化を推進する国もあります。
ポルトガルのポルトではすべて
ICカードを用いた運賃収受方法を
取り入れています。
●他の交通機関との一体化
よくLRTを導入すると
バスの乗客を奪うという話が聞かれますが、
アメリカのポートランドではLRTの開通で
自家用車の普及で落ち込んでいた
バスの利用客も増加させた
という事例も報告されています。
ドイツのカールスエールでは
路面電車が鉄道線に乗り入れ
直通運転を図るトラム・トレインなる
もので利便性を高めています。
●市民への説明
もちろん、こんな大計画
市民の理解なくして
うまくいくはずがありません。
カナダのカルガリーでは
事前の説明、パンフレットや
ニュースレターの配布
ホットラインの設置、
インフォメーションの開設、
さらには工事現場への
無料ガイドツアーを幾度も行い
全力で市民協力を仰いだとのこと。
フランスのマルセイユでは
100回を越す住民とのミーティングが
行われたとのこと。
いかがでしょう。
路面電車はかつて福岡の街でも
廃止という歴史を辿った
公共交通手段ではありますが。
LRTとなり天神に復活させてみては
そして、
天神をトランジットモール化してみては
と思うのです。
トランジットモールとは
自家用自動車などの通行を制限する
一方で公共交通の利便性を高め
歩行者中心のまちづくりを試みる
という施策のひとつです。
車道を狭め、歩道を広くとり
子ども連れや、高齢者が安心して
歩けるような天神にしたい。
歩道沿いには自転車専用道も確保し
自動車の排気ガスもない、
深呼吸できるような天神にしたい。
この次世代の都市交通機関を
福岡にも、と思うのは私だけでしょうか?
いや、ネットでちょっと検索してみたところ
いらっしゃいました。
天神のトランジットモール化計画
の必要性はコチラ↓の方や
http://www.nishitetsu.co.jp/n_news/backnumber/n0310/talk_main.htm
天神にTRL導入の
有効性はコチラ↓の方などが
http://www.fk-shinbun.co.jp/matsubadue/2010/12/post-4.html
語っておられました。
LRT。
今年の僕の活動目標にしようかな
と思う、年明けだったのですが。
さて、いかがなりますでしょうか。
こうご期待!
「LRT」鑑定結果:100ユニバにしたい!
追伸
まだまだ、自分の資料的意味合のもので
かなり荒削りなまとめ方だったために
多少、読み辛い面もありましたでしょう
ことをお許しください。
クリックしていただけると励みになります。さて何位かな〜。
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