2006年05月30日

某リハビリテーション学院 '06講義6日目

本日の授業の中から1ネタ。


ユニバーサルデザインの大きな問題点として、
消費者側にも知識がないと、
ユニバーサルデザインの商品は普及しないということがあります。
例えばご存知だったでしょうか、
下の携帯電話の中央の文字盤に凸があります。
これ製造上のミスとかで出来たんじゃないんですよね。
わざと凸を作っているんです。
60526-1.JPG
目の不自由な方がこの中央の凸をたよりに
数字の位置を確認できるようになっているんですね。
もし目の不自由でない人で、そんな知識もなく、
少しでも真っ平なきれいな文字盤がいいなあ
なんて思ってしまったら。
この文字盤が採用された携帯電話は売れないと判断されてしまったら。
企業にしても慈善事業で携帯電話を作っている訳ではないので、
製造中止に追い込まれても仕方がないと思うんですね。
せっかく素晴らしいユニバーサルデザインの商品が生まれても
使う側に知識がないと、消滅していく可能性も秘めてるんです。
これはユニバーサルデザインにとって最も難しい問題だと思います。
流通しないものはユニバーサルデザインではないといっても
過言ではありません。
心しておきましょう。

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posted by アサケン at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活環境論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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