2011年08月21日

ユニバーサルデザイン鋏('11年8月・5寸・3日目)

さて、前回、コチラ↓で紹介した
http://uinversal.seesaa.net/article/217300115.html
ユニバーサルデザイン鋏、
3日目を終了しついに完成しました。
ぱっと見、鋏には見えないでしょう。
10819-1.JPG 10819-2.JPG
まずは、筆箱とか、バッグ、
背広の内ポケットにも、
入れておきやすそうな鋏を
作りたかったんですよ。

ということで指を入れる
輪っかを無くしたんです。
とすると、どうやって開くのか
バネを仕込んで自ら開くようにした。
使う人は、それを閉じるだけでいい。
10819-3.JPG 10819-4.JPG
もともと剪定鋏では
使われていた方式ですな。
それを文具用の鋏に取り入れ、
スマートにした感じ
といったところでしょうか。

人によっては
こういう手の動きの鋏のほうが
使いやすいって方も
いると思うんですよ。
10819-5.JPG 10819-6.JPG
いかがでしょう。
しかし、実は、これ……
あんまり切れません(涙)。
開きを大きくするために、
目釘穴の位置をより手元に持ってきて
刃もちょっと外側につけているんです。
このことによって、従来の鋏の
構造(削り方)とぜんぜん違った
ものになり、それをほとんど
手探り状態で完成まで
持ってきたものですから……

「しかし、お前さんは
最も難しい鋏を造ろうとしよるよ。
今回でいろいろ分かった
問題点を解決して、精度を高めれば
売れるよ、この鋏」
と師匠には言っていただけました。
よっしゃああ、がんばんべえ。

さて、本日活躍した
鍛冶道具紹介ですが。
これかなあ。細工用の槌。
10819-7.JPG
この小さな槌で、最後
アシの部分を曲げたり、
刃先を微妙にひねったりして
最終的調節を行います。
大工用の金槌とは違い
鍛冶用のものは両面を使いません。
そして、重心が先の方にあります。
それは餅つきの杵のような
バランスのものなのですが、
たぶんこのほうが、打撃面の微妙な
傾きを調節しやすいんだと思います。
鍛冶の槌にはあと
鍛造用の槌もあって、
それはまた次の機会にて
ご紹介させていただきます。


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posted by アサケン at 12:30| Comment(3) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いいねえ!出来とうねえ!で、このケースはどうしたの?
Posted by kiffy at 2011年08月23日 23:54
おお、どもどもkiffyさん。
そうそう、こんなんだったら
kiffyさんに造ってもらえるかなあって思ってたんですよ。
これ、たまたま「BBB POTTERS」で見つけた
「月光堂画材店」っていうところのエンピツ用のキャップなんですよ。
ネットで検索するとコチラ↓で紹介したありました。
http://blog.livedoor.jp/sukidesubunbougu/archives/236395.html
kiffyさんだったらお茶の子さいさいで造れるんでしょうが
なにぶん、僕の鋏の出来が、まだいまいちでして、トホホ。
まあ、2人のコラボの可能性が出てきたってことで、
あと数年おまちください。ははは。
Posted by アサケン at 2011年08月24日 12:56
気短に待っとくね。それと、そのうち革包丁作ってね。要求レベルは高いけど。
Posted by kiffy at 2011年08月27日 09:49
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