2011年08月22日

菊畑茂久馬 回顧展(福岡市美術館)

「福岡市美術館」のユニバ・チェックは
以前に紹介したコチラ↓の記事を
http://uinversal.seesaa.net/article/176333695.html
ご参照ください。

で、今回、ひとりで観てきたのが
こちらの展覧会。
なかなか共感してくれる人が
少ないものですから(笑)。
10820-1.jpg

しかし僕はこの人が作った
「奴隷系図(貨幣)」(下の写真)
という作品が大好きでして。
日本が誇る大芸術だと
思っているんですよ。

その作品には
2本の大木が使われており、
一方には五円玉がびっしり
と打ち付けられており、
もう一方には金箔のようなものが
張り巡らされています。そして、
五円玉の大木には男性生殖器が
金箔の大木には女性生殖器が
彫刻されているんです。
10820-2.jpg
もう、笑っちゃうほどカッコイイ
この作品に、学生時代、
ポップアートにかぶれていた僕は、
脳天をカチ割られてしまいました。

「九州派」という
昭和36年に福岡で結成された
前衛美術集団に所属した
中心メンバーのひとりが
この菊畑茂久馬さんで。
その土俗的で、
反芸術を叫ぶ集団の思想を
色濃く映し出したのが
この作品ですな。

今は「東京都現代美術館」所蔵
のものとなっているんですが。
ちなみに、ご神体?の下に
敷かれた白布の上には
これまた無数の5円玉が
撒き散らされていて。
これらも全て、数を数えて
大切に保管されているのかなあ
と思うと、思わず笑ってしまう
というか、芸術って何なのよ
と感じてくるのであります。

この後、菊畑さんは
美術界の第一線を退き、
筑豊の炭鉱画家・山本作兵衛さん
の作品を世に紹介したり、
発表を前提としない
数多くのオブジェを制作したり
とするのですが。
そのオブジェの中に、なんと
博多鋏を分解して
色を塗ったくった
「博多鋏No.1」「博多鋏No.2」
って作品もあったんです。
ははは。
やっぱり、いいなあ、菊畑さん。

ちなみに、この展覧会は
8月28日までとなっております。
興味のある方はお急ぎを。

この展覧会の公式HPはコチラ


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↓↓↓
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posted by アサケン at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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