博多鋏の最大寸法である
6寸の鋏は、前々回の製作で
挑戦したのだが、
コチラ↓で紹介したように
http://uinversal.seesaa.net/article/301645191.html
あえなく失敗。
では、その汚名を返上すべく
今回、再び挑戦することに。
ということで、
「6寸用の地鉄をいただけますか」
と師匠にいうと
「おお、最近、新しい素材が
手に入ったんよ。好きなだけ使いい」
とのこと。
素材のことについては
以前、このブログでもコチラ↓
http://uinversal.seesaa.net/article/256987205.html
で紹介したこともあるのですが
ずっと師匠は、父上の代から使う
ヨーロッパのどこかの
鉄橋で使われていた鉄材を
地鉄として使っていたらしいのだが
それが最近、なくなりかけていた
らしいのですねえ。
どこかにいい地鉄がないかいな
と探していたところ、
ちょいと縁あって、コチラ↓の
http://www.daifuku-s.com/
「大福シャーリング」さんに
提供してもらえるようになったらしい。
なんでも博多包丁で知られる
大庭さんところも↓
http://uinversal.seesaa.net/article/215419495.html
こちらの地鉄を使って
いらっしゃるとのこと。
では、その新地鉄を
使わせていただきます。
まずは測定しておきましょうかね。
幅5分5厘、厚み2分
と、以前のものより若干大きめですな
まあ、大きいものを小さくしながら使う
鍛冶屋の素材としては
さほど問題はないでしょう。
「じゃあ、あと鋼もいただけますか」
と師匠にいうと
「爪がついたものは、
さっきなくなったんで、自分で作りい」
とのこと。
鋼(ハガネ)のことについても
以前、このブログでコチラ↓
http://uinversal.seesaa.net/article/196334841.html
で紹介したこともあるのですが
いつもは、師匠が何本か作って
準備している、細くて短い棒状で
爪がついた鋼を2本もらって鍛接↓
http://uinversal.seesaa.net/article/206724054.html
していたのであるが
今回はそれを自分で作れと。
「え〜、めんどくさい」
とは口が裂けてもいえず。
今回は、その作業からとりかかることに
左下の赤らめた長い鉄棒が鋼ですな
ぱっと見、地鉄との区別はつきません
ちなみに鋼は、日立製鋼、
安来鋼、白紙2号を使っております。
これを細く伸ばし、爪をつけて
短く切ったものが右上のものですな
この爪をつけるのが難しいのですが
どうつけているかは、また別の機会に
さて、この鋼を地切りした地鉄に
鍛接するのですが
このときに使うのが、下の写真の
ヤットコといわれる道具です。
まあ、ラジオペンチのようなもんですな
しかし、これがよく出来ていて。
裏側に段がついているのですが
この段を地鉄のアゴの部分に
ひっかけることによって、
鋼を置く位置が分かるように
なっておるのであります。
この鋼を付ける位置を間違えちゃうと
いわゆる堅い部分が
左右対称にならず
一方が削れちゃうなどの
問題が発生するんですな。
ということで、無事
鋼を鍛接し終えたばかりの
状態のものが下の写真。
さらに、鍛造によって
形を整えたものが下の写真。
まあまあの出来かなあ。
それでは次回は削りの作業ですな。
無事、鋏になりますように。
6寸の鋏は、前々回の製作で
挑戦したのだが、
コチラ↓で紹介したように
http://uinversal.seesaa.net/article/301645191.html
あえなく失敗。
では、その汚名を返上すべく
今回、再び挑戦することに。
ということで、
「6寸用の地鉄をいただけますか」
と師匠にいうと
「おお、最近、新しい素材が
手に入ったんよ。好きなだけ使いい」
とのこと。
素材のことについては
以前、このブログでもコチラ↓
http://uinversal.seesaa.net/article/256987205.html
で紹介したこともあるのですが
ずっと師匠は、父上の代から使う
ヨーロッパのどこかの
鉄橋で使われていた鉄材を
地鉄として使っていたらしいのだが
それが最近、なくなりかけていた
らしいのですねえ。
どこかにいい地鉄がないかいな
と探していたところ、
ちょいと縁あって、コチラ↓の
http://www.daifuku-s.com/
「大福シャーリング」さんに
提供してもらえるようになったらしい。
なんでも博多包丁で知られる
大庭さんところも↓
http://uinversal.seesaa.net/article/215419495.html
こちらの地鉄を使って
いらっしゃるとのこと。
では、その新地鉄を
使わせていただきます。
まずは測定しておきましょうかね。
幅5分5厘、厚み2分
と、以前のものより若干大きめですな
まあ、大きいものを小さくしながら使う
鍛冶屋の素材としては
さほど問題はないでしょう。
「じゃあ、あと鋼もいただけますか」
と師匠にいうと
「爪がついたものは、
さっきなくなったんで、自分で作りい」
とのこと。
鋼(ハガネ)のことについても
以前、このブログでコチラ↓
http://uinversal.seesaa.net/article/196334841.html
で紹介したこともあるのですが
いつもは、師匠が何本か作って
準備している、細くて短い棒状で
爪がついた鋼を2本もらって鍛接↓
http://uinversal.seesaa.net/article/206724054.html
していたのであるが
今回はそれを自分で作れと。
「え〜、めんどくさい」
とは口が裂けてもいえず。
今回は、その作業からとりかかることに
左下の赤らめた長い鉄棒が鋼ですな
ぱっと見、地鉄との区別はつきません
ちなみに鋼は、日立製鋼、
安来鋼、白紙2号を使っております。
これを細く伸ばし、爪をつけて
短く切ったものが右上のものですな
この爪をつけるのが難しいのですが
どうつけているかは、また別の機会に
さて、この鋼を地切りした地鉄に
鍛接するのですが
このときに使うのが、下の写真の
ヤットコといわれる道具です。
まあ、ラジオペンチのようなもんですな
しかし、これがよく出来ていて。
裏側に段がついているのですが
この段を地鉄のアゴの部分に
ひっかけることによって、
鋼を置く位置が分かるように
なっておるのであります。
この鋼を付ける位置を間違えちゃうと
いわゆる堅い部分が
左右対称にならず
一方が削れちゃうなどの
問題が発生するんですな。
ということで、無事
鋼を鍛接し終えたばかりの
状態のものが下の写真。
さらに、鍛造によって
形を整えたものが下の写真。
まあまあの出来かなあ。
それでは次回は削りの作業ですな。
無事、鋏になりますように。
ほんと、Kiffyさんだけだと思いますよ
このページを楽しみにしてくれているのは。
しかし、時代が時代なら、
門外不出の貴重な情報満載なんですけどね。
ではでは。