2013年07月28日

博多鋏('13年6月製作開始・6寸 その1)

いちおう、ここで振り返っておきますと
私の夢は、ユニバーサルデザインな
博多鋏を造ることであったのですが↓
http://uinversal.seesaa.net/article/163751811.html#more
http://uinversal.seesaa.net/article/213198373.html
http://uinversal.seesaa.net/article/221464899.html
http://uinversal.seesaa.net/article/230066069.html
もう、そんな夢は遥か彼方……
まずは、まっとうな鋏を造るという
そんな当たり前の目標でさえ
やればやるほど、遠ざかっているという
そんな状況でございます。

しかし、考えてみれば
そうりゃあそうでしょうよ。
我が師匠でさえ、未だに
あーでもない、こーでもないって
完璧な博多鋏の姿を求めて
考え続けているのですから。

ということで、今回も
到底辿り着きそうにない
夢に向けて、まずは一歩目を
踏み出すべく、始めたのが
ノーマルな6寸の鋏製作。

ここんとこ、ずっと失敗が続いている
博多鋏の最大寸法のもの
でございます↓
http://uinversal.seesaa.net/article/362708217.html
http://uinversal.seesaa.net/article/301645191.html
これが今、私のひとつの壁に
なっているんですよねえ。
大きいと、なんだか
集中力が続かないというか……。

で、製作を開始し3日目を終えており
下の写真がこれまでの段階を
追って見るものです。

1日目(鍛接、鍛造)
30728-1.jpg 30728-2.jpg 30728-3.jpg 30728-4.jpg
2日目(生研ぎ)
30728-5.jpg 30728-6.jpg 30728-7.jpg 30728-8.jpg
3日目(目釘穴あけ、菱打ち)
30728-9.jpg 30728-10.jpg 30728-11.jpg 30728-12.jpg

今のところ、なんとか
致命的な失敗もなく
製作を続けられております。
が、一瞬の気の緩みで
全てがパ〜ともなりかねない
世界のものであるものですから
変な話「早く造り終わってくれー」
ってな心境でございます。
分かるかなあ〜、
分かんねえだろうなあ〜。

と、ここで、そんな緊張から
ちょっと解き放つ、
コラムなお話をばさせていただきます。

「目釘穴あけ」の位置は
その鋏が、鋏としての機能を果たすか
果たさないかの分かれ道ともなる
重要な要素であります。
ここの位置を間違うと
いくら切れる刃を造っても
しっかりと擦りあわないため
もう鋏ではなくなってしまうんですね。

そんな「目釘穴」の
位置を決める道具がコレ(下の写真)
30728-13.jpg 30728-14.jpg
特に名前はないのですが、
コレを写真のように(上右)
一方の端をアゴにかけて
もう一方の端でボディに傷をつけて
「目釘穴」の位置を印します。

鋏のサイズにより
その距離はまちまちなので
サイズ別にコノ道具は
準備されております。

下の写真、左が6寸と5.5寸用、
右が5寸用のもの。
30728-15.jpg 30728-16.jpg
下の写真、左が4寸用、
右が特大といって
ちょっと例外で造ったときのもの。
30728-17.jpg 30728-18.jpg
「こうして定規とともに撮影し
数字で残しておけば、
師匠がいつ死んでも大丈夫ですよ」
と博多鋏の将来を思って
言ってあげたつもりだったのですが
複雑な表情を浮かべた
師匠でございました。
ハハハ。
posted by アサケン at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック