2005年06月27日

某リハビリテーション専門学校 「生活環境論」講義 10日目

PPP(プロダクト・パフォーマンス・プログラム)チェックリスト
を使って4つのボールペンのユニバーサルデザイン達成度評価
を行なってみる。チェック項目は以下のとおり。


原則1:公平な使用への配慮
(平等な使用、幅広い好感度)
原則2:使用における柔軟性の確保
(使用法の自由度、精度への寛容)
原則3:簡単で明解な使用法の追求
(複雑さの排除、直感との一致)
原則4:あらゆる知覚による情報への配慮
(認知手段の選択と可能性、把握しやすい使用上の構造)
原則5:事故の防止と誤作動への受容
(事故を防止する基本構造や構成、事故の予防)
原則6:身体的負担の軽減
(適度な力での制御、身体的負荷量の軽減)
原則7:使いやすい使用空間(大・広)と条件の確保
(使用位置の確保、多様な使い手への対応)
付則1:耐久性と経済性の配慮
(使用耐久性への配慮、適正な価格)
付則2:品質と審美性への配慮
(実用と機能美、偏らない品質感覚)
付則3:保険と環境への配慮
(人体に無害、自然環境に無害)

7原則と3付則、各2項目ずつ、40満点で採点し、
グラフにまとめる。
下の写真は見にくいでしょうが、生徒が試みたチェックシートであり、
赤で記した部分が達成率グラフである。

625-1.jpg
ペンテル Hibrid 100円
625-2.jpg625-3.jpg

625-4.jpg
パイロット シャーボ 2000円
625-5.jpg625-6.jpg

625-10.jpg
トライポットデザイン birdy 1500円
625-11.jpg625-12.jpg

625-7.jpg
トライポットデザイン U-wing 1500円
625-8.jpg625-9.jpg

なるほどなという結果である。
ペンテルやパイロットのものは品質は高いが公平性に欠ける。
トライポットデザインのものは公平性には優れているが、
コストパフォーマンス性に劣っている。

その他、本日は、
「クロワッサン」「Pen」のユニバーサルデザイン特集号
を教材として使用。
625-13.jpg625-14.jpg
ユニバーサルデザインとは医療福祉関係者だけのものではなく、
眉間にしわを寄せて難しく生み出されるものだけではなく、
かといって簡単にできるものでもないことが、
分かってもらえただろうか。
まあ、僕もまだよく分かってないんだけどね。
posted by アサケン at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活環境論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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