下の写真は我が専門学校の大元となる病院である。

ちょっと高台にある学校側からは見下ろす位置にあり、
双方の距離は数百メートルほどしか離れていない。
……が、果てしなく遠く見えるのは気のせいだろうか。
さて前期講義は試験を除くと14回におよぶ訳だが、
毎年14回のうち1〜2回は「失敗した〜」と強く落ち込む授業が存在する。
1〜3年目のうちは技術面が原因のことが多く、
去年あたりからは精神面が原因のことが多くなってきた。
要するに僕の気合いが足りないのだ。
生徒諸君、本日はすまんかった。
本日のメインはフローレンス・ナイチンゲール(1820-1910)について、
「ナイチンゲールは34歳のときに、陸軍大臣の要請で、
看護団を率いてクリミヤ戦争に駆けつけ、めざましい活躍をする。
そして様々な困難と闘い、医療と看護にあたり、
戦争終結後はイギリス本国に戻って近代的医療看護制度の確立をめざし、
赤十字社の創設に関わった」
そんな彼女の代表著書「看護覚え書」には
約150年前の書物とは思えぬほどの重要な指摘がされており、
「看護とは新鮮な空気、栄養、静けさ等を与え、
人間が本来持っている治癒力を強める役割をもつものと考え、
健康の法則とする」という記述がある。
これは看護=環境計画・設計の視点でとらえているといえる。
ナイチンゲールはユニバーサル・デザイナーだったと思うのだ。