2023年09月08日

浅研鋏製作所6

シャッターがこれ以上錆ないように
錆を落とさず錆の上から
直接塗ることが出来る
「油性シリコンタフ鉄部用」をペイント。
230908-1.png
なかなかうまく塗れたんじゃないの?
まるで新品(言い過ぎか)
のような仕上がりに大満足!
posted by アサケン at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月25日

浅研鋏製作所5

我が作業場の天井付近に
むき出しになっていた塩ビパイプ。
それが鉄パイプに生まれ変わった!
230825-1.jpg
「アイアンペイント」やばい。
posted by アサケン at 13:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月29日

浅研鋏製作所4

鍛冶屋なんですけど
新しく手に入れた作業場の天井に
オイルステインも塗りまっせ。
230729-1.jpg
国立競技場や熊本城でも
採用されているという
キシラデコール
間違いない!
あと照明も
ガレージライトに変えてみた。
posted by アサケン at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月27日

浅研鋏製作所3

鍛冶屋なんですけど
新しく手に入れた作業場の壁に
セメントも塗りまっせ。
230627-1.jpg
安心と信頼の
ハンズマン製インスタントセメント。
間違いない!
posted by アサケン at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月22日

浅研鋏製作所2

新作業場にとりあえず荷物を運び終える。
230522-1.jpeg
230522-2.jpeg
230522-3.jpeg
230522-4.jpeg
…もっとどおせならカッコよくしないとね。
当分は鋏を作る場所を
作る作業が続きそうだ。
posted by アサケン at 15:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月22日

浅研鋏製作所

この度
自分専用の新しい作業場を
手に入れることが出来ました。
230422-1.jpeg
そして
この相棒(コークス炉)を
無事作業場に運び入れることが出来ました。
230422-2.jpeg
感無量。
夢がひとつ叶う。
posted by アサケン at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月23日

6寸博多刀鋏 納品

実は今回の鋏、
オーダーしてくださったのは
勝手に第二の師匠と呼ばせていただいている
人形師の中村信喬さんでして。
本日緊張の中、
無事納品させていただきました。
230223-1.jpeg
そして「切れ味、使い心地は最高やね」
と言っていただきました。
この言葉を胸にこれからも
鋏を作り続けていけそうです。
ありがとうございました。
posted by アサケン at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月20日

6寸博多刀鋏 完成

6寸博多刀鋏、完成す。
左が以前作った博多鋏5寸
右が今回作った博多刀鋏6寸。
230120-1.jpeg
今回実はとある方から
「薄いティッシュも厚い綾テープも
切れるようにして欲しい」
とのオーダーを受けて作ったもの。
博多鋏は生活鋏、
良くいえば万能鋏、
悪くいえば雑用鋏。
だからこその難しさが無限にある。

posted by アサケン at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月13日

6寸博多刀鋏、燻し&焼入れ

ようやく生研ぎが終了し
221213-1.jpeg
足(持ち手部分)を燻し(絹焼き)
穂(刃部分)を焼き入れす。
221213-2.jpeg
ここまで来ればあと…
3息と言ったところかな。

あとは本研ぎ、研磨、カシメて
出来上がり。

そして…切れますように。
posted by アサケン at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月26日

打刻印

ネットで見つけた最安値の刻印屋で
「浅研鋏製作所」のロゴ打刻印を製作する。
221126-1.jpeg
感無量。

が、普通スタンプ面の中央に彫らんかね?
自分で芯を削れってか?
221126-2.jpeg
どーせ機械的に作っているんでしょうけど、
まったくもう使いにくいなあ。
221126-3.jpeg
まあなんとかなりそうだからいいけどね。

221126-4.jpeg
posted by アサケン at 20:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月24日

6寸博多刀鋏、生研ぎ

博多刀鋏6寸の方が
ようやく生研ぎ終了。
というと、全研ぎ工程の
約半分くらいが終了した感じ。
221024-1.jpeg
まだ鋏になる可能性を残しているが、
これが一瞬でなくなるかもしれないのが
怖いところであり…面白いところ。
簡単に作れたんじゃあ、
面白くないんだよなあ。
221024-2.jpeg
posted by アサケン at 17:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月18日

5.5寸鋏用 曲金

今回、初めて5.5寸鋏を作っているのだが
そのアシ(持ち手部分)を曲げるときに使う型、
曲金がまだなかったので製作した。
220918-1.jpeg
出来上がったものを
師匠にいただいた原寸設計図に乗せると
ほぼぴったりと合い感無量。
220918-2.jpeg
3本の曲金は左より5寸、5.5寸、6寸用。
220918-3.jpeg
試しに針金を曲げてみるといい感じ。
220918-4.jpeg
ちなみに師匠が生前
一般用に販売してした博多鋏は、
これにあと4寸を加えた4種類であった。
私が4種類作れるようになるのは来年かなあ。
posted by アサケン at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月29日

6寸鋏、5.5寸鋏、沸かしつけ

沸かしつけ(鍛接)も無事終わり
これで火作りが終了する。
左が6寸鋏、右が5.5寸鋏。
220829-1.jpeg
あとは研ぎ。
研ぎは鋏作りの全行程のうち
約6割を占めるといっていい。
220829-2.jpeg
ここからが長いのだ。
ゴールは遥か彼方。
まだ見えない。
posted by アサケン at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月28日

安来鋼

この角柱状のものが鋼(炭素鋼)。
220728-1.jpeg
これまた
師匠より生前にいただいた
限りある大切な鋼だ。
安来鋼・白紙2号
と言われるものだ。
220728-2.jpeg
今回はこれを細く伸ばして
鋏のサイズにあわせて切り分けた。
220728-3.jpeg
それではまた
その寸法を記録しておこう。
(上が5.5寸用、下が6寸用)
220728-4.jpeg
次回は前回地切りした地金(軟鉄)に
この鋼を結合(鍛接)させる作業となる。
220728-5.jpeg
前半戦の大きな山場を迎える。
posted by アサケン at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月25日

6寸鋏、5.5寸鋏、地切り

地切り、完了。

今回は2つのサイズの
鋏を作ろうと考えている。
220625-1.jpg
ひとつは全長6寸の鋏。
これは前回作った鋏と同サイズ
のものになるのだが、
前回の鋏は美しさを重視したため
ちょっと薄めに作った次第。
すると当然だが引き換えに
強さが落ちてしまっていた。
そこで今回はもう少し厚めに
頑丈に作ろうと考えている。

そしてもう一方は全長5.5寸の鋏。
これは初めて作るサイズ。
ということでアシ(持ち手部分)
を曲げる曲げ金から
作らなければならないのだが。
それよりも何よりも
この地切りのサイズからして
手探り状態…。

とりあえずこの段階での
寸法を記録しておこう。
(上が5.5寸、下が6寸)
220625-2.jpg
6寸鋏は前回同様、「博多刀鋏」。
5.5寸鋏は新しい独自の鋏を考えている。
今のところ「シン博多鋏」とでも
申しておきましょう。

お楽しみに
posted by アサケン at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月22日

地金

さて、また1本の鉄の棒から
鋏作りを始める。
220522-5.jpeg
これは地金と呼ばれる軟鉄。
(焼入れしても焼が入らない
炭素含有量が0.02%未満のもの)
この軟鉄に鋼と呼ばれる炭素鋼を
(炭素含有量が0.02〜2.14%のもの)
貼り付けて作るのが
日本の刃物の特徴だ。
220522-1.jpeg
ちなみにこの地金は
師匠より生前にいただいたもの。
5〜6寸の鋏はこの地金で作っておられた。
使いきってしまわないうちに
そのサイズを記録撮影しておこう。
220522-3.jpeg

220522-2.jpeg
我が相棒のコークス炉も
今はまだ元気に鉄を沸かしてくれているが
いつかは朽ちる日がやってくるだろう…。
220522-4.jpeg
まあ、いろいろ心配してもしょうがないか
私が朽ちる日も分からないのに。


posted by アサケン at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月07日

博多刀鋏

前々から紹介していた我が最新作の鋏。
実はある人からの
オーダーを受けて作った鋏でして。
そのお方というのが
人形作家・中村信喬さん。
博多人形界の巨匠であり、
日本工芸界の重鎮と
言われるお方であります。
220407-1.jpg
先日、信喬さんは
福岡県無形文化財にも選ばれました。
https://www.nishinippon.co.jp/sp/item/n/890238/
おめでとうございます!
その作品はいわゆる多くの人が想像する
博多人形の域は完全に超えたもので
福岡はもとより全国の、いや世界の
老若男女から多くの支持を得ています。

本日、我が鋏はその信喬さんから
無事合格をいただくことができ、
ご購入していただくという
名誉を授かりました。
220407-2.png
さらにはこのデザインの鋏を
僕のオリジナルの鋏として
今後世に出す許可をもいただきました。

そしてこの鋏は信喬さんの助言もあり
「博多唐鋏」改め「博多刀鋏」
とさせていただくことになりました。

ありがとうございます!
posted by アサケン at 13:43| Comment(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月22日

博多唐鋏・パッケージ

パッケージも考えてみました。
鉄の鋏の最大の難点は錆。
このようにがっつり
ビニールに包んでしまえば
ほとんど錆びません。
220322-1.jpeg
ニノ字菱紋がなくなったので
代わりにと言っちゃあなんですが
以前作っていたニノ字菱紋チャームを
着けてみました。
220322-2.jpeg
ちなみに「浅研鋏製作所」のロゴは
友人が作ってくれました。
佐藤可士和氏っぽいなと
自分では思ってて(^^)
気にいってます。ありがとう。

それでは出し入れ方法を
YouTubeの動画でご覧ください。


posted by アサケン at 16:59| Comment(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月02日

博多唐鋏(6寸)

新しい鋏が完成しました。
220202-1.jpeg
前から言ってたとおり、
これはニノ字菱紋が刻まれた
いわゆるノーマルな博多鋏ではありません。
代わりにというわけでもないのですが、
アシ(持ち手部分)には
絹焼きと言われる技法で
黒錆表面処理を施しております。

ニノ字菱紋を最初に刻んだのは
師匠のお爺さんらしく、
それが明治20年のこと。
そしてこのタイミングで
それまで「唐鋏」といわれていたものを
「博多鋏」と改名したそうです。

今から約700年前、
謝国名が中国より持ち帰ったのが
日本で初めてのクロス型の鋏(唐鋏)
と博多では言われています。
その後、幕末のころ、
刀鍛冶士として立ち行かなくなった
安河内卯助氏が、鋏の製作に取り組み
この唐鋏を世に出しました。
師匠のお爺さんはその卯助の弟子となり、
卯助の死後「宇」の字の刻印を引き継ぎ
今の博多鋏を考案しました。

今回の作品は卯助さんが世に出した
唐鋏をイメージして作ってみたものです。
ぱっと見た感じは
鹿児島の「種子鋏」と似ていると思います。
しかし、違いは種子鋏のアシが
平棒状になっているのに対し、
こちらは丸棒状になっているところです。


これも前から言ってたとおり、
今回の鋏は全長6寸になります。
前に作った5寸の博多鋏1号と
並べ比べるとその違いは一目瞭然。
しかし、極限まで薄く作ってみたので
見た目ほど重くはありません。
フォルムは博多鋏と全く一緒です。
220202-2.jpeg
今回のような
博多鋏のフォルムを持ちながら、
ニノ字菱紋が打ち込まれていない
鋏の存在を以前に
師匠から聞いたことがあります。
それは眼鏡(メガネ)と呼ばれていた
と言っていました。
一方、ニノ字菱紋が打ち込まれたものは
菱足(ヒシアシ)と呼ばれていたそうです。

そのメガネと呼ばれていた鋏は、
アシ(持ち手部分)がヒシアシ同様、
銀色のままで、
そして穂(ホ・刃の部分)と
アシの境界線がヒシアシ同様、
線の溝で区切られていたと思います。
要するにただニノ字菱紋が
打たれてないだけの博多鋏です。
220202-3.jpeg
しかし今回のこの鋏は、
ホとアシの境界線に段差を作っています。
ちなみにそれは種子鋏も同じなのですが
ホに当てたグラインダーが
黒錆加工を施したアシに
およばないようにするためです。
細かいところですが、
これと全く同じデザインの鋏は
他には存在しないでしょう。

これは博多鋏をリスペクトした
僕のみのオリジナルな鋏です。
名付けるなら
「博多唐鋏」
といったところでしょうか。


それでは最後に切れ味証拠動画を
YouTubeでご覧ください。

posted by アサケン at 17:31| Comment(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月07日

6寸鋏・生研ぎ&本研ぎ

ひたすら削って、研いで、
220107-1.jpeg
エラーとカバーを繰り返し、
220107-2.jpeg
少しずつ少しずつ鋏の形が決まっていく。

そして、ようやく生研ぎが終了した。
あとは焼入れに本研ぎ。
今回はこの段階で足曲げを行った。
220107-3.jpeg
焼入れ前に絹焼き(師匠は燻しと言っていた)
と呼ばれる黒錆表面加工処理を
足部分に施すためだ。

そして今回はニノ字菱紋も入っていない。
これは博多鋏じゃないからだ。
はたしてこの鋏は何なのか?
乞うご期待!
posted by アサケン at 14:58| Comment(0) | 鍛冶修業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする